自己紹介と自己PR

自己紹介と自己PR

突然ですが、これを読んでいる皆さんに伺います。

「自己紹介」と「自己PR」の違いは何か?

分かりますか?

「自己紹介」を辞書で引くと・・・
→ 初対面の人などに、自分で自分の名前・経歴・職業などを知らせること。(明鏡国語辞典)
とあります。

「私の名前は、○○○○です。●●大学で、■■を専攻しています。現在、□□□でアルバイトを
していて、休日は、趣味の★★★などを楽しんでいます。」
一般的な自己紹介は、こんな感じでしょうか?

自分がどんな人物かを知ってもらうために、自己紹介は大切です。

しかし、限られた時間で行われる面接の場においては、それだけでは物足りないものになってしまいます。

「アナウンサーになって、どういうことをしたいのか?」「なぜ、アナウンサーになりたいのか?」といった
プラスアルファの部分を、具体例を交えて元気良く話して、面接員にあなたのことを伝えて欲しいのです。

そうやって、自分自身をより深く知ってもらう。 これが、自己PRです。

自己紹介で止まってはいけない

先日も、授業で自己PRの練習をしたのですが、自己紹介で終わってしまうケースが多くありました。

「私は今、祖父母の飲食店を手伝っています。小さい頃からお世話になった祖父母への恩返しの意味もあります。お客さんに、『美味しかったよ!』 と笑顔で言われると、それまでの苦労も吹き飛びます。」

「私が通った学校は、小中高と高台の上にありました。小学校入学から高校卒業まで毎朝石段を上り続けた自慢の脚力で頑張ります。」

それぞれに、一生懸命自分のことを話してくれてはいます。 でも、就職活動の自己PRにはなっていません。

「祖父母のお店を継ぐつもりなのかな?」

「自慢の脚力と、アナウンサー試験がどう結びつくのだろう?」

聞いていると、そんな疑問が浮かんできます。

でも実は、多くの学生が、このパターン。自己PRまで行かずに、自己紹介で止まってしまっているのです。
皆さんはいかがですか? 今一度、自分の話の内容を見つめ直すのもいいかもしれませんよ。

文・TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/