中国でAIアナデビュー。アナウンサーはAIに職を奪われる職業か!?
AIアナウンサー デビュー
中国で人工知能(AI)を使ったアナウンサーがデビューし、話題になっています。11月7日から9日まで浙江省烏鎮で開かれた世界インターネット大会で、国営新華社通信が「世界初」をうたって公開しました。
【動画】新華社がユーチューブで公開したAIアナウンサーの動画。実在するアナウンサーのチャン・チャオさんを基にしている
「アナウンサーはAIに職を奪われる職業だ」と言われて久しい。職をAIに奪われる心配はないのか?
経費削減による 社員の夜勤アナ→契約(フリー)アナの雇用という近年の流れから→AIアナにという可能性は十分あります。その他の分野は、人間味が必要な分、すぐにとって変わられるということはないかもしれません。
ニュースと同じ、文章を読む分野のナレーションなどは、やはり「感情」がいかに込められているかは重要ですし、司会もお堅い番組ならプログラムとしてインプットできるかもしれませんが、バラエティーだと臨機応変さも求められます。
スポーツ実況も、ここにボールが飛んだらこう実況するというプログラムは作れそうですが、取材した内容をタイミングよく紹介したり、選手の心内を普段から接することでくみ取って実況に生かすということは難しいでしょう。単に試合を追うだけが実況ではないので・・
ただストレートニュースを伝える、という点においては、AIに人間が勝ることは難しいかもしれません。噛まないですし、24時間でも間違わずにニュースを読み続けられますから。
むしろ記者が大変になるでしょう。今までなら、アナウンサーが機転を利かして、「てにをは」の誤りや、表現のおかしい所を読むときに直したりしていましたが、原稿の打ち間違いは許されなくなりますから。
こう考えると、今後のアナウンサー界、ただきれいに原稿を読める、なんとなく無難に進行ができます、淡々と事実のみ実況できますというアナウンサーは厳しい時代になっていくかもしれません。
そしてアナウンサー試験からも、ニュース原稿読みは、無くなるかも。
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