「すごい」がすごいことになっています

自己PRがはじまるやいなや 「すごい」を連発する学生がふえています。

例えば
『私がいま すごい はまっているのが~~です。それをやっているときはすごい 楽しくて・・・。』
すごいの誤用ももちろんですが、とにかく乱発する(クセになっている)傾向があります。これは話をより面白くしたいより印象的にしたいという無意識のなせる業なのかもしれません。
言葉というものは常に変化しています。おそらく学生さんの会話の中ではこのような すごい の使い方がほとんどなのでしょう。ひょっとするとすげえ のほうが口語的には使われているのかもしれません。
すごわざ のようにさらに進化した?使い方もありますね。
言葉の変化、バリエーション、短縮ということが容易なのも日本語の楽しさ奥深さともいえます。

ここからちょっとだけ国語の授業におつきあいください

先ほどの自己PRは
『私がいますごくはまっているのが~~です。それをやっているときはすごく楽しくて・・・』が正しい使い方です。

形容詞である「すごい」の活用形は
未然形 かろ ⇒ すごかろう
連用形 く ⇒ すごく + 動詞 形容詞 形容動詞
終止形 い ⇒ すごい。
連体形 い ⇒ すごい + 名詞
仮定形 けれ ⇒ すごければ
(活用にはもう一つ命令形もありますがここでは省きます)

つまり すごいはまる すごい楽しい はすごいの後に動詞、形容詞がきているため
すごくはまる すごく楽しい が日本語学的には正しい使い方となります。
(最近の辞書では 最近は俗語的な使い方で すごい働く すごい美しい などの使い方もあると記されています。)

ある文献には 最近は すごい が副詞として使われている とありました。
つまり とても と同じような使い方ですね。

同じように やばい も完全に違う意味で若者に浸透しています。
全然~~ という表現も注意が必要です。

すごい が徐々に本来の使われ方ではない形で浸透して来ているのは確かです

だからどんな場所でもつかっていいじゃん!
というのはどうでしょう。

面接で(特にアナウンサー試験の)みられているのは 伝える力 声の素質 容姿ももちろんですが
皆さんの 日本語に対する意識、どれだけ日本語に関心を持っているか です。
面接での一言一言を丁寧にもういちど見つめなおしてみましょう。

ちなみに 『凄い』の本来の意味は “ぞっとするほど恐ろしい。気味が悪い”です
2番目の意味として すばらしい 。
と辞書には記されています。

と偉そうに書きましたが私自身も今勉強になりました。

文・TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/


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