この夏の甲子園

あなたは野球が好きですか?

最近若者の野球離れが進んでいるということが言われています。
私も実感として感じる場面も多々あります。
夏の甲子園に注目している、という人は一昔前からは随分減っているかもしれませんね。

とはいえ昨年の金足農 吉田輝星 その前は早実 清宮幸太郎 斎藤佑樹 田中将大 松坂大輔 といった
甲子園のヒーローが依然としてスポーツニュースの話題の中心になっているのが現実です。

今年の甲子園を見ているとちょっとタレントが少ないかなという印象を受けますが。
大船渡の佐々木朗希投手に話題が集中してしまったからでしょうか。。

今年の甲子園の主役は

そんな今年の甲子園でひときわ輝いている選手がいます
星稜高校の 奥川恭伸投手です。オクガワヤスノブ投手 石川県かほく市出身
183センチの右投げオーバーハンドから154キロのストレートと鋭いスライダー チェンジアップなど変化球も多彩です。

張本勲さんは日曜朝の番組で「スライダーは稲尾さんみたいだ」
と評価していました。
切れ長の目がちょっと田中将大に似ているイケメンでもあります。

ベスト8をかけた星稜対智弁和歌山戦はこの夏のハイライトになりそうな延長14回の熱闘でした。
その中を一人で165球投げ切った奥川投手と星稜ナイン 智弁和歌山ナインには素晴らしい勝負を見せてもらいました。

ただもし10歳ぐらいの自分が見ていたならもっと感動したのにな という一抹の寂しさも同時に感じながら見ていました。
年齢を重ねいろんな知識が入ってくると球数が‥とか タイブレークが‥とか
アナウンサーという仕事柄いろんなことを考えてしまいます。

それにしても 甲子園の伝説の一つになる試合であることは間違い無いでしょう。

あなたが必ず関わる選手です

ここまで書くとただの甲子園観戦記か?と思われるかもしれません。

そこで感じたのは
アナウンサーを目指すみなさんにこういう試合を是非見て記憶にとどめて欲しいなあということです。
奥川投手は今後 吉田輝星 清宮 などと並んでスポーツニュースで必ず取り上げられる選手です。
ひょっとしてあなたがインタビューに行くこともあるかも、いやインタビューしたいぐらいの気持ちで見て欲しいとも思います。

見て感動すること そしてそれを誰かに伝えること
自分なりの言葉がそこで出てくるのか
例えば面接の場で それを伝えることができるのか

それは野球だけの話ではありません この夏に経験したこと
海外旅行でも 夏祭りの思い出でも 海の思い出でも USJでもいいでしょう。

記憶はすぐに消えていきます。ひとまず文章で残して見ることもお勧めします。
昔 絵日記を書かされましたよね
今になれば記憶を何かの形で残すいい方法だなあと感じます。
この夏の記憶 しっかりと心にとめてください。

文・アナウンススクール TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/