アナウンサー試験の第一関門、書類審査

まずエントリーシートの段階で悩む学生を数多く見かけます。それだけ書類審査は厳しいのです。書類が通らないことには、生の自分を見てもらうことも出来ません。

「エントリーシート = 自己アピールシート」

と言い換えてみましょう。

「エントリー」から「自己アピール」と名前が変わっただけで、シートに取り組む意識はだいぶ変わってきませんか。

自己分析が第一歩 自分を知ることに時間を費やそう

自分が自分自身のことを把握していなければ、初対面の相手に自分という人物をわかってもらうことはできません。逆に自己分析が出来ていれば、相手に説得力を持って自分の魅力を伝えることが出来ます。

では、どうやって自己分析をしていけばいいのでしょう。

①自分の長所・短所を、それぞれ最低5個ずつ、思いつくだけ書き出す

②書き出した長所と短所を的確に表す実例をあげてみる

実例をあげる際には、「自分はどんな道を歩んできたのだろうか」と過去を細かく振り返りながら考えていくと、色々なエピソードを思い出します

●クラブ活動 ●好きだった、嫌いだった先生
●アルバイト ●されて嫌だったこと、うれしかったこと
●趣味●挫折●成功 etc

それら経験談の中で、特に成果が出たこと(サークルの幹部として新しい取り組みをして成功した、アルバイト先で工夫をして売り上げを伸ばしたなど)が、あなたの自己PRの武器になってきます。

アナウンサーである前に、社会人。ビジネスマン(ウーマン)として、取り組んだことに成果が見えなければ、第一線では通用しません。

挫折や失敗もあるでしょうが、そこからどのように考えて、成果をあげていったのか、小さい事柄でも構いませんので、1週間ぐらいかけて自分の棚卸しをしましょう。 字はきれいに
達筆である必要はありません。相手が見やすい字を心がけましょう

◆表現力豊かに・・・比喩などをうまく使うと言葉のセンスをアピールできます

◆専門用語は使わない・・・専門的な言葉、仲間内でしかわからない言葉は使わない。相手がわかっているような感覚で書いているケースがあります

◆スペースにあった語量・・・スペースが狭くても小さい文字でびっしり書かない。広いスペースの時は、空白を作り過ぎないように

 

エントリーシート書き方のポイント

「あなた」をイメージしてもらおう

最も重要なのは、

自分の経験を具体的に話の中に盛り込んでいるかどうか

「学生時代に取り組んでいたこと」という項目ならば、当然具体的な話を書くでしょう。しかし「あなたの長所は」という項目だと、どうですか。

ある人は「向上心があります。失敗しても何が悪かったかを分析して改善し、次はよい結果を生みます」と書くでしょうし、ある人は同じ意味のことをアルバイトの時の経験を交えて書くでしょう。

「向上心があります。ステージ司会のアルバイトをしていましたが、途中にダンスを踊らないといけないシーンが毎回あります。ところがどうしても他の人のようにうまくステップが踏めませんでした。ビデオにとってもらい、コマ送りをしながら研究をした結果、今では本職の人のように踊れるようになりました」

どちらの書き方が正解ということではなく、どちらがより「あなた」という人を読んだ相手にイメージしてもらえるでしょうか。

面接を意識して書こう

面接官の立場に立てば簡単にわかることですが、100人知らない人がいて、事前資料がなかったら、あなたは一人一人に何を聞くでしょうか?

恐らく初めは、全員に同じ質問を投げかけるでしょう。「学生時代に取り組んだことは?」「アナウンサーになりたいと思ったきっかけは?」

それでも話しをしていけば、大体の人物像はつかめてきます。しかし1人あたりにかかる時間が膨大になってしまいます。

そこでエントリーシートの出番です。

初対面であっても探りを入れる手間なく、いきなり突っ込んだ話を引き出すことが出来ます。

例えば、学生時代にやっていたスポーツがサッカーで、3年生からは学連の広報としてサッカー連盟の仕事に励んでいたという話に行きつくまでをショートカットして、サッカー連盟の広報としてどんな活動をしていたか、という話にいきなり入ることが出来ます。

面接の時間を有効に使う意味でも、いわゆる枕の部分はエントリーシートに書いて、最も大事な部分を面接にとっておきましょう。

面接官にとって、エントリーシートは、いわばインタヴューの事前資料のようなものです。

したがって、エントリーシートに書く内容は、「面接」を意識したネタを散りばめることが重要です。

面接官がもう少し突っ込んで聞きたくなるような話を書いておけば、面接ではだいたいその話を聞かれます。その内容について、1分くらいのまとまった話をできるようにしておけば、面接への心構えも違います。

逆に、この話をぜひとも面接で聞いてもらいたいと思うときは、テレビ番組の、この続きはCMのあとで・・・、のように、1から10まで書かずに興味をそそるところで止めておくという手もあります。