アナウンサー試験の音声・カメラテスト

音声テスト

アナウンサー試験の面接(主に1次面接)では、一般的な「面接」以外にほとんどの場合「原稿読み」も同時に行われます。 原稿の種類は、①ニュース原稿 ②短い文章 の2つにだいたい分かれます。

①ニュース原稿では いくつかのパターンにさらに分かれます。

a.意味を理解していないと読みづらい(区切りづらい)もの
b.難しい音「サ行」や「ラ行」などが含まれているもの
c.難読漢字や地名、人名が含まれているもの
d.地元ニュース

②短い文章は 主に2通り。

a.難しい音「サ行」や「ラ行」「鼻濁音」「無声化」などが含まれているもの
b.難読漢字や地名、人名が含まれているもの

ニュースにしても、短文にしても、単に音声のチェックだけではなく、漢字の読みなど知識を試すものも兼ねているのが特徴です。 ニュース原稿については、プロらしく読めるに越したことはありませんが、正直そこまで「うまさ」は問うていません。 むしろ「ラ行」や「サ行」といった音のチェックや滑舌、声の質、張り、元気の良さ、明るさ、etc. また文の意味を理解して読めているか、 致命的な発音はないかなどが主なチェック項目です。実際、どんなに容姿端麗でも、アナウンサーとしては厳しい声や治せない音などを持つ人もたまに見かけます。

うまさは不問と言っても、自分がどんな風に読んでいるか、どんな声を出しているかを試験前に客観的にチェックしておく必要はあるでしょう。 そのために2,3ヶ月でもいいのでアナウンススクールに通うことをお勧めします。そこで学ぶことで、いざ面接で提示された文章が何をチェックするために書かれたものであるかも瞬時にわかるようになります。

また「うまい読み」=「間違えず、とちらず、ニュースらしく聞こえる」と勘違いしている人はいませんか? テレビ朝日の系列局アナ研修では、「ニュースを読む」ではなく「ニュースを伝える」と言い換えなさいと言われます。 ニュースの中身を本当に理解していれば、たとえ原稿がなくても相手に説明が出来る=相手に伝えられるというわけです。

カメラテスト

カメラテストはテレビ映りがどうかという部分ももちろんテストされてはいるでしょう。実際、印象がいい意味でがらっと変わる人もいます。しかしカメラをにらんでしまう、下向きで印象が暗く見えるなど、よほど変な癖がなければ問題ないでしょう。それよりしゃべりの内容に力を注ぎましょう。モデルとは違うので、ただカメラの前でにこっと笑っていればいいわけではありません。ただしゃべっているときの自分の姿勢や表情は、意外に自分の想像と違うものです。何度か鏡やビデオカメラを使って気になるところはチェックしておきたいものです。

カメラテストはどこも「原稿読み」と「フリートーク」が1セットです。「原稿読み」は前述した「ニュース」に加え「インフォメーション」的なものも多いです。「フリートーク」は自己紹介、パネルトーク、かけあいetc、多種多様です。変り種としては、電話が置いてあって、そこにかかってきた社員扮する視聴者からの苦情に対応する(1996年九州朝日放送)というものもありました。

代表的なものは「パネルトーク」です。何種類かの写真を見せられ、その中の1枚を選び時間きっちりに自由に話をするというものです。あらかじめ見せられ考える時間がある場合もあれば、突然見せられる場合もあります。前者は構成力・発想力、後者は臨機応変さも求められます。

だいたいその年に有名になった人や出来事、大きな事件などが選ばれますが、果物や文房具など日常にある物のパネルが用意されることもあります。仙台放送では自局のマスコットを使ってのフリートーク(2006年)というものもありました。

時間はだいたい1分が基本ですが、制限時間内にしゃべるのではなく、与えられた時間ジャストを目指します。時間間隔は突然身につくものではありません。何度も練習して体に染み込ませることが必要です。このための練習もアナウンススクールでは行われています。

カメラテストの必要がないラジオ単営局では、番組を想定して音楽やメールを紹介しながらしゃべるというテストが行われたりもします。