よくある質問

アナウンサーを目指している大学1年生とお話をすると、よく聞かれるのが、「受験までの学生生活でどんな準備をしたら良いでしょうか?」ということです。

早くから目標が定まった人は、時間が結構ある中でそれをどう有意義に使えば良いのか、当然気になるところでしょう。

より具体的な質問としては、
・アナウンススクールには通った方が良いか、通うなら、いつ、どれくらいの期間が良いか、
・何か取得すると有利な資格などはあるか
・ミス、ミスターコンテストに挑戦したほうが良いか
・放送局でアルバイトをしたほうが良いか
といったものがよく出てきます。

これら全て、聞かれた方としては明確な答えがしづらく、なかなか難しい。

スクールについては、自分のしゃべりをプロや他人に客観的に聞いてもらえる利点があり、試験の情報なども得やすいのでお勧めしますが、時期や期間に正解があるわけではありません(お金もかかるし、1~2年ずっと通い続けられるものでもない)。
持っていると有利な資格は、ハッキリ言ってありません。英語などの語学力も特に有利には働きません。日本語を専門に扱う仕事なので。
コンテストなどは、そういった審査の場数を踏むと度胸がついたり人前で堂々と話せるようになる、というメリットはあると思いますが、それは他のことでも身に着けることができるので、特に「やっておいた方が良いよ」というものでもありません。
放送局バイトは、目指す業界の仕事場を肌で感じることができるので良い面はあります。でも無理をしてまでしなくても、というくらいのものです。

自己PRのために

「学生時代に何をしたら良い準備になりますか」
この問に対する答えは、実は上記の質問群とは少し離れたところにあると考えています。

私達がそういった学生さんにまず話すのは、
「何でも良いので、何か楽しんで打ち込めることを見つけて一生懸命やることですね」といった類のことです。

就活で大きなウェイトを占める「自己PR」。
やってきたこと、今やっていることを説明しながら自分を語ることが、自己PRの一つの定石です。アナウンサー試験の場合は、その時にいかに上手く話すか、口調・表情がどうか、も見られます。
勉強でも、クラブ活動でも、アルバイトでも、趣味の活動でも、何かに心底打ち込んでいれば、熱く楽しく語れますよね。

興味のアンテナを多方向に

それから、アナウンサーに限らずメディア業界を目指すなら、当然世の中の様々なことについて広く知識を持っている人間が求められますから、学生のうちから多くの分野に興味を持って欲しい、ということは言えます。
日常的にニュースを見たり読んだりするクセはつけましょう。そして、文化、芸能、サブカル、スポーツ、各分野で流行りのものには敏感でいて欲しい。

そして、アナウンサーを目指すなら、当然今活躍している各局のアナウンサーのことは意識して見て(聞いて)ください、と伝えます。いわゆる業界研究です。あなたの好みに合うお気に入りアナウンサーを何人か見つけられると良いですね。

そうそう、それから、正しい日本語の文法知識、漢字が読める力、ことわざ・慣用句の知識も、是非!

試験で披露したいしゃべりとは

当たり前ですが、準備すべきことに正解は存在しません。というか、人の数だけ正解はあります。

あらためて、アナウンサーは「しゃべりで人にものを伝える」仕事です。

アナウンサー試験では、面接員、審査員に「この人は伝えるのが上手だな。そして、伝える題材はたくさんのものに対応できそうだな」と思われた方が良いのは確か。
試験の場で、そう思わせるしゃべりが披露できるかどうかです。
そのために何を準備するか。何を磨くか。答えは人によって違ってくるでしょう。
その人なりに逆算して考えてみると方向が見えてきます。

なんにせよ、学生時代にしかできないこと、というのはあります。それを大事に、「人に話したくなる」経験をたくさん積んで欲しいと思います。

文・アナウンススクール TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/

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