無免許運転疑いで逮捕の民放アナ 一度も免許取得せず
無免許運転疑いで逮捕の民放アナ 一度も免許取得せず(NHKニュース)
静岡第一テレビの藤原恭一アナウンサー(27)が、4月1日、
取材から帰る途中、掛川市内で会社の車を無免許で運転したとして逮捕されたこのニュース。
無免許運転が発覚した当初は、免許更新をしていなかっただけかなと思っていましたが、
その後の調べで、「過去に一度も」車の運転免許を取得していなかったということがわかりました。
こうなるとアナウンサーがどうこうというレベルでなく人として言語道断な行為です。
あえて地方局アナという職業目線でこのニュースを見てみると・・・
一般に地方局のアナウンサーは(今回の件がこれに当てはまるかは別にして)、
アナウンサーという肩書があっても、実際は報道記者を兼務している局が多いです。
そして特に面積の広い県になればなるほど、自分で車を運転して取材に行く形になります。
時折、募集要項に要免許と書いてある局もありますが、それらはまさに普段の取材活動のためでもあります。
キー局やある程度の大きな地方局は、まずこういうことはなく、
逆にここ数年は、社内コンプライアンスとして、
アナウンサーに限らず社員に、仕事上の車の運転を禁止する(レンタカー含め)傾向になってきていますが、
地方局では、人員や経費の問題もありなかなかそうはいきません。
ニュースによると、このアナウンサーは3年前に入社したとき、会社が運転免許を持っていることを確認し、
去年5月には免許証のコピーの提出も受けたということですので、
普通に考えれば業務で使用する可能性があったので会社に提出する義務があったと考えられます。
ちなみに筆者は業務で使用する局に在籍をしていなかったので、会社に免許証を提示することはありませんでした。
入社時点で運転免許の確認が行われたことを考えると、
絶対条件ではないにせよ、運転免許は入社した時点で持っていた方が望ましい条件だったと思います。
もしかすると入社してから取得を考えていたかもしれませんが、
仕事をしながらだと、免許取得までは少なくとも2,3か月はかかるでしょうから、
ばれずに教習所に通うのも難しいでしょうし、
ましてその間に仕事で運転をしているということになると、
たとえ今回のように警察に逮捕されなくても必ず見つかることになっていたでしょう。
入社時にひとこと「まだ免許をとっていません」となぜ言えなかったのか。
入社取り消しや、アナウンサー職をはく奪される恐怖でも感じたのでしょうか。
(入社時に取得していなくても「早く取得しろよ」と言われるくらいで、まずそんな制裁はなかったと思いますが・・)
アナウンサーという職業は、
自分の発する言葉で人の命を助けることが出来るかもしれない、それくらい社会的責任がある仕事です。
ですからより高い「社会的責任」を常に意識して、日々過ごしていく必要があると思います。
それだけに、一般社会においても全く理解しがたい今回のニュースは、
どんな事情があったにせよ、到底許されるべきことではありません。
アナなるドットコム編集部