フジ西山喜久恵アナ、スマスマ司会で手が震えた理由

1月18日に放送されたフジテレビ系列の『SMAP×SMAP』。一連の解散報道を受けて、メンバー自身が初のコメントを行うということから、一部内容を生放送に変更し放送されましたが、その際に登場した西山喜久恵アナウンサーの振る舞いにネット上で注目が集まっています。

メンバーの謝罪コメントのあと西山アナウンサーが登場し、視聴者から寄せられたメッセージを読み上げましたが、西山アナの手に持つ原稿が震えていて、それに対し様々な反応がネット上にはありました。

手が震えても…スマスマ生放送の西山喜久恵アナ。プロの仕事に賞賛の声

この記事の最後には「大役」「事態の重さ」などとありますが、どうなんでしょう。

確かに手が震えていた(原稿が揺れていた)かもしれませんが、日本中が注目する番組だったから緊張で手が震えたとはアナウンサー経験者からすると感じませんでした。
新人や若手ならそれもありえますが、西山さんというベテランになればその確率はかなり下がります。

あの日の『SMAP×SMAP』は緊急生放送でした。
西山アナの登場の後には、尺の決まったVTRが流れる予定でした。
SMAPのひとりひとりの話は、正直時間が読めません。
西山アナ登場のあの部分はいわゆる「尺調整」と呼ばれる部分でした。
視聴者からのメッセージを読む枚数で時間調整をするわけです。

ふだんのスタジオの生放送でも、時間きっちりにしゃべり終え、番組をしめることは西山アナもしょっちゅう経験していると思います。
しかし定時ニュース以外で、顔がアップになったまま、時間通りに終える番組はあまりありません。(定時ニュースの場合は原稿であらかじめ時間読みをしているので変な時間の余り方はしない)また番組の終わりの場合、もし最後の言葉が入りそうになくても、無理矢理でもCMに行かないといけないので強制的に切られてしまいます。

今回の場合は、あの後に時間の決まったVTRを流さないといけないので、時間きっちりに終えないといけない(余り過ぎてもはみ出してもいけない)という制約がありました。
しかも確定タイム(VTRを出す時間)になったからといって、話の途中でVTRを出していいという雰囲気でもなかったし、余り過ぎたからといって顔出しのまま余計なフリートークをするのは番組の内容的にかなりの冒険でした。

顔出しのまま、手持ち原稿で、しかもあらかじめ何分の枠と決まっていない中、いわばぶっつけ本番で時間通りに終える、しかも余っても余計な言葉でつなげないというプレッシャーがあの緊張につながったものと思います。

西山アナは、番組の翌日に放送された同局の情報番組「直撃LIVEグッディ」にVTR出演。番組を振り返って、このようにコメントしています。

『私の箇所で不体裁があってはならないと思って。あとは、ファンの皆さんのメッセージを大切に伝えないといけないということ。だから内容と時間管理で、もう本当にそれだけですね。』

内容云々もあるでしょうが、あえて付け加えた「時間管理」ここがすべてで、「事態の重さ」とかいうのは大げさすぎる気がしました。

アナなるドットコム編集部