「リモート」??

新型コロナウイルスの影響で、放送局もこの数か月でずい分変わりました。
「他の出演者と距離をとる」、「間にアクリル板を置く」だけでなく
『リモート出演』というスタイルは、生放送のニュース・情報番組をはじめ、
収録のバラエティー番組や、一部のドラマでも使われています。私たちも、会議は「リモート」が当たり前。
(参加者が一堂に会することなんて、もう何か月も行っていません。)
スクールの授業も、この春からは「リモート」で行っています。そして、就活生にとっては、面接も「リモート」ですよね。
ということは、これまでなかった「リモートへの対応」が必要になってきます。

「リモート」で思うこと...

リモートでの会議や授業を経験して、思ったことがあります。
それは、「音が気になる場合がある」ということ。
(Wi-Fi環境を別にしても、そう思います。)

皆さんは、「リモート面接」などをどのように行っていますか?
例えばノートパソコンの場合、キーボードの上あたりにマイクがありますが、
これが色々な音を拾います。
授業をしていて気になるのが、メモを取る時の“カリカリ”という音。
面接ではメモを取ることはないでしょうが、パソコンのマイクは他の音も同じように
拾ってしまうので、肝心の皆さんの声が小さくなってしまうのです。

スマホの場合は、ノートパソコンより若干離して置くためか、そこまで他の音を拾うことはないのですが、しっかり声を出さないと「もごもご話している」ように聞こえるケースがあるのです。

自分では気付いていないでしょうが、相手にそう伝わってしまうことがあるのは、
注意すべきことではないでしょうか?

「リモート」対策?

「対策」というほど大げさなものではありませんが、「リモート」を行う際は、
いつもよりハッキリ話すことを意識した方が良いと思います。
スピードも、わざとゆっくりにする必要はありませんが、緊張からくる焦りで
つい速くなってしまうと、相手に伝わらないおそれがありますよ。

また、ちょっと出費をすることになりますが、「イヤホンマイク」を使うのも効果的です。
自分の声が(相手に)クリアに伝わりますし、相手の声も聞きやすいです。
「イヤホンマイク」は、値段の高い物を買う必要はありません。
私が普段、スクールの授業で使っているイヤホンマイクは、税込みで700円くらいでしたが十分です。(100円ショップのイヤホンマイクは試していないので、何とも言えません。)

皆さんの中には、「私はイヤホンマイクを使っていませんが、相手の声もしっかり聞こえますから大丈夫です!」と思う人もいるかもしれません。しかし、ここで言っているのは皆さんの声を受ける側の話です。
面接員をするような年齢の私が「スマホで直接話すのではなく、イヤホンマイクを使ってくれた方が(学生の声が)クリアに聞こえるなぁ。」と感じているのです。参考になりませんか?

「リモート」では、ここに注意!

但し、イヤホンマイクがあれば万全!というわけではありません。
イヤホンマイクにも注意点があります。

イヤホンマイクは、性能が良すぎて、「変な雑音」が入ることがあります。
例えば、マイク部分に髪や服が触れると、それだけで「ガサッ」とノイズが入ります。

本人は気付いていないでしょうが、相手には雑音が届いてしまいます。
イヤホンマイクを使う時は、髪の毛や服、アクセサリーなどに当たらないように注意して
ください。
(また、マイク部分をつまんで口の前に持ってくると、声が割れてしまい、かえって
聞きづらくなりますから要注意です。)

今就活をしている4年生にとって、状況は、皆ほぼ同じです。

気持ちは分かりますが、後ろを向いてもキリがありません。

そんな中でも、「いかに前向きになれるか!」が大切です。

日々、自分にとって「プラスに感じたこと」を探してみてください。

とにかく身体に気をつけて、この苦難を乗り切ってください。

文・アナウンススクール TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/