WEBセミナー、面接での「映り方」

先日TBSでも「アナウンサーwebセミナー」が開催されました。
オンラインで学生の方に参加してもらうセミナーはもちろん私達も初めての経験で、
幸い回線のトラブルなどはなく、映像でも音声でも皆さんの元気な姿を届けてもらい、こちらからのフィードバックも滞りなくできたようで、ホッとしています。
このセミナーを受け、今回、WEBでの「映り方」について分かったことを書こうと思います。

顔の映り方① 明るさ

以下、セミナーを担当したアナウンサースタッフから聞いた話です。
WEBセミナー、インターンでは、同時に何十人もの顔がPC画面に並ぶことになります。
meetならタイル画面、zoomならギャラリービューといわれるモードですね。
そこでは、見やすく丁度良い明るさで映っている顔もあれば、やや暗く映っている顔もあり、その差が一目瞭然です。
アナなるドットコムの記事「アナウンサー試験ウェブ面接のポイント」にもあるように、光をどこから受けるかは大事です。自室の明るい窓をバックにしてしまっている人は、やはり逆光で顔が影のように暗くなっていました。
また、どういう室内灯の具合なのか、画面全体(もちろん顔も)が赤っぽく、または青っぽく映っている人もいて、これは結構な違和感です。
前方からライトを上手く当ててきれいに映っている人もいましたが、明らかにライトが強すぎて顔が光るようにハレーションを起こしている人もいました。

顔の映り方② 角度と距離

目の前の机にPCやスマホを普通に置いてそのカメラで映ると、どうしても下からあおる角度で顔をとらえます。台などを使ってやや高い位置にカメラを持ってきた方が「正面」の画になります。
また、PCカメラに近づきすぎるのも良くありません。
PCカメラは広く画をとらえるためにやや広角のレンズになっているものが多く、これに顔を近づけると、顔が広がるようにゆがんで映ってしまうのです。
熱が入ってくると顔を前に振るようにしてしゃべる人も結構いて、なおさらゆがみが大きくなります。
そこまでではなくても、画面に顔だけがアップで映っているより、少し離れて、胸から上が映っているサイズの方が見栄えも良いですよね。一定の距離をとりましょう。

顔の映り方③ バーチャル背景

zoomなどではバーチャル背景を利用することができます。今回のWEBセミナーでも何人かバーチャル背景の参加者がいたとのこと。
スタッフの話では、セミナーならば何の問題もないが、もしこれがアナウンサー試験面接で、ビジュアルをシビアに判定するものであった場合は、使用については慎重に考えた方が良いとのことです。
今後技術が進歩するかもしれませんが、現時点では、バーチャル背景を使うと、顔と背景の画質、明るさが微妙に違うこと、そして顔の輪郭の部分の不自然さが、どうしても目につくのだそうです。

常に見られている

タイル画面、ギャラリービューで多数の顔が並んで映るセミナーやインターン。
言わずもがなですが、「自分の番」以外のときもあなたは見られています。決して表情のスイッチを切らないように気を付けてください。つまらなそうな顔をしていると結構目立ちます。

今回映り方についていろいろ書きましたが、とにかく大切なのは、一度自分でチェックする、ということです。
簡単に録画も出来るようですから、事前に録画して、客観的に自分の映り方を見てみてください。しゃべるときの顔の動きのクセなど、気づくことも多いはずです。
そして、どの角度、どのサイズで映ると自分が一番良く見えるのか研究してみましょう。

コロナウィルス感染の終息後も、WEBでのセミナーや面接は何らかの形で存続するかもしれません。
この記事を参考に、皆さんが自分の魅力を十分に伝えられる方法を身に着けていただければ幸いです。

文・アナウンススクール TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/