制約の中での高い中毒性 常識を覆す5分番組

最近、「5分間番組」や「ミニ番組」と呼ばれるものが注目を浴びている。わかりやすく言えば、○時54分もしくは55分から始まって、5分程度で終了する番組と番組の間の番組のことだ。代表的なものに『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)や『世界の車窓から』(テレビ朝日系)などがあるが、今、このミニ番組枠に『0655』『2355』(NHK Eテレ)といった個性的なニューウェーブが登場し、老若男女にジワジワと浸透して人気を博しているというのだ。果たして「5分間番組」の魅力はいったいどこにあるのか?

■ピタゴラ制作陣による実験的なアプローチ 5分でも高いコンテンツ力

5分間番組は、民放ではほとんど「一社提供」のスポンサードで、そのためスポンサーの商品の特徴が色濃く反映されていたり、イメージアップに貢献するような内容になっている。『くいしん坊!万才』のスポンサーは、調味料メーカーのキッコーマンとわかりやすいし、『キューピー3分クッキング』(日本テレビ系)は番組名自体にスポンサー名が入っている。つまり、「一社提供」と「5分間番組」は切っても切れない関係なのだ。しかし、Eテレの『0655』『2355』にはもちろん、スポンサーはいない。5分という短さでも、単純にコンテンツ力の高さで人気を得ているのだ。

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