選考、来年も6月解禁 日程変更せず 経団連

選考、来年も6月解禁 日程変更せず 経団連

経団連が2018年春入社の新卒大学生の就職活動日程について、大手企業の採用面接など選考活動の解禁時期を17年春入社と同じ「4年生の6月」とする方向で調整に入ったことが5日、分かった。会社説明会は3年生の3月から、内定解禁は4年生の10月からとし、それぞれ変更しない。

経団連は、現在の4年生が対象の17年春入社の選考解禁時期を16年春入社より2カ月前倒ししたが「大きな混乱があったとは聞いていない」(経団連首脳)。18年春入社の就活に関しては日程の前倒しも検討したが、既に会場などを予約している企業が多く、混乱が生じるため、変えないことにした。19年春入社以降の就活ルールについては、今後見直しも含め検討する。

経団連は16年春入社と17年春入社の2年連続で就活ルールを変更。16年春入社の就活では、学業優先を理由に、会社説明会などの開始を大学3年生の12月から3月に、面接解禁を4年生の4月から8月に繰り下げた。水面下で実質上の採用活動を行う企業が相次ぎ、学生側から不満が噴出した。大手企業に入りたい学生が入社が決まっていた中小企業の内定を辞退するケースが続出するなど混乱。17年春入社の就活では面接解禁を8月から6月に早めるなど模索を続けていた。

毎日新聞

再来年以降の就活 来春までにスケジュール公表へ 経団連

経団連は大学生の就職活動について、来年はことしと同じスケジュールにすることを決めましたが、今の大学2年生が対象となる再来年以降については、企業の中で見直しを求める意見が根強いことから改めて検討し、来年春までにスケジュールを公表したいとしています。

2年連続でスケジュールが変更された大学生の就職活動について、経団連は12日、来年は変更せず、ことしと同様に会社説明会を大学3年の3月、採用面接を大学4年の6月に、それぞれ解禁する方針を決めました。
ただ、今の大学2年生が対象となる再来年以降について、榊原会長はスケジュールを改めて検討し、来年の春までに公表したいという考えを明らかにしました。

その理由について経団連は、学生と企業のミスマッチを防ぐため、解禁時期を前倒しし、学生が企業を研究する時間を増やすべきだとする企業が多いためだと説明しています。

経団連が会員企業を対象に行ったアンケートでは、会社説明会を大学3年の12月、採用面接を大学4年の4月にそれぞれ解禁したおととし比べて、ことしのスケジュールは「悪かった」と回答した企業は78%に上り、解禁時期の前倒しを求める声が根強いということです。

就職活動に詳しいリクルートキャリア就職みらい研究所の岡崎仁美所長は「学業との両立は永遠のテーマのようなところがあるので、全体を見た調整が求められる。学生は3年生になってから将来のキャリアを考えるので、実態を踏まえた議論が必要だ」と話しています。

経団連は仮にスケジュールを前倒しした場合に、学業に支障が出ないかなど、大学側からも意見を聞くなどして、再来年以降の日程の検討を進めることにしています。

NHK NEWS WEB 2016年9月13日 5時51分