まずは写真を撮影していこう
どんな写真が良いか?
採用要項が出てからでは写真は到底間に合いません。貴方らしい写真を最大6枚も貼ることを考えると、 撮りためておきたいものです。スクールよりも何よりも、まずは写真を撮影していくことが第一なのです。
は、アナウンサースナップを撮影する撮影スタジオに聞くといいでしょう。有名な撮影スタジオなら情報収集にも最適です。 スタジオはアナウンサースクールに中立の立場なので、スクールを決める前に評判を聞いたり、局アナ、事務所アナ、フリーアナ、声優、俳優、モデルやタレントまで、各分野のプロが撮影に来ているので、広い視野で自分の進路を考えるきっかけにもなります。 特にビジュアル面でのプロのアドバイスは、ダイエットや表情作りの役にたつでしょう。
1.証明写真と、貴方らしいスナップ写真が必要。 |
キー局のESでは最大、スナップ写真が6枚 証明写真1枚 が必要であり、 スナップ写真は「貴方らしい写真」などが求められる。 |
2.写真が悪いと、ESは通過しない。 |
当たり前ですが書類選考の場合、写真写りが悪ければ絶対に通過しません。 「顔だけで選ぶわけではない」 しかし、「ルックスも重要な要素」が現実です。 |
3.写真が良いと、2次選考にも影響する。 |
本人が目の前にいても、手元の写真から面接官は無自覚に影響を受けます。選考を上がるうえでも良いイメージの写真が必要です。 |
プロに頼めば、代表的な上半身、全身の写真が綺麗に撮影できます。ただし、局が望む「あなたらしい写真」を撮影してくれるとは限りません。ですから、「友人や家族が撮影した写真」+「プロによる写真」の構成が望ましいでしょう。しかし、ここで問題があります。
そして友達は渡されたあなたのカメラの高機能を使いこなせないのです。ですから絶対にやってはいけない失敗は、「高機能のカメラを買うこと」なのです。 高額なカメラ代金の元を取ろうと、家族や友人と撮影を試行錯誤してるうちに、適切な写真が撮れないまま提出期限切れとなってしまう人が毎年後を絶たちません。ですから、スナップ写真は 『 で持ち主に撮ってもらう』ほうが正解と考えましょう。
選考する局側は、サークルやゼミや旅行など貴方のパーソナルシーンを通じた、貴方らしさの溢れる表情や人となりも見たいのです。これからは活動先でいつも写真を撮ってもらうようにしましょう。ただしよくある、アナスク仲間同士の撮り合いで、スナップ写真を撮ったつもりになるのは間違いです。皆が、似かよったアナウンサーを目指す活動写真ばかりになり、パーソナルシーンとは言えない写真です。綺麗に撮れれば代表写真として使えますが、そうしたパーソナルシーンが少ない写真であれば、それこそプロに頼めば良い部分です。
また、現実的には、「サークルにカメラがうまい人がいない、より綺麗に撮りたい」と、初めからスナップ撮影に対応するスタジオに頼む人もいます。
それぞれの状況に合わせて、さまざまな方法でたくさん写真を撮り溜めていくことが良いでしょう。
そこで今回、アナウンサー採用写真で実績を残しているスタジオに、写真撮影についてお話をうかがいました。ユナイテッド原宿Gスタジオは、昨年に続き2年連続でフジテレビ、TBS、NHKと今年も5名キー局の内定を出し、今年のアナウンサー内定で断トツの実績を残している写真スタジオです。
お話:UNITED原宿Gスタジオ マネージャー菅原氏
聞き手:元秋田朝日放送アナウンサー 小田正実
―通過率が高い秘訣はありますか?
うーん、うちは楽器をやってれば楽器を、スポーツをやっていればスポーツシーンを撮影しているだけで・・・ ポーズも笑顔も決まったものを作らせないからだと思います。こちらで撮ってるのは本人が本人らしい何かをしてる瞬間を撮影させて戴いてるだけなので、局の方も本人の事を、理解しやすいのでないでしょうか。
―学生にアドバイスはありますか?
“アナウンサー採用のため”の写真ではなくて、普段から高い次元を意識した撮影や応募をしていく事も重要なんじゃないかと思います。たとえば、ミスコンテスト応募用や読者モデル応募用、宣材写真として、撮影に来た写真を、自分エピソードに欠かせない写真として、エントリーシートに「目指していた事、活動していた事」とキャプション付で堂々と貼る事ができて良かった、という内定者が非常に多いんですよ。
局が見たいのはその人の個性や人となりが判るシーンですので、本来は 学生活動中にたまたま撮った写真が望ましいわけです。うちでは、カフェから山や公園、グランドまで色々なところに行ってその人の個性に合わせ、全員違う撮影をするスタイルですので、撮影希望者全員には応じきれず、去年は2回以上の撮影は十数名しか応じる事ができませんでした。ただ、そのうち全員が書類通過となり、内定につながりました。撮る以上は絶対内定させたいですね(笑)
―自分たちで撮るとしてどんな点に注意して撮影すると良いでしょうー
無理に美しく虚勢した写真は、選考用としての意図から外れているように思います。学生としての本来の活動、ありのままの自分、を出した写真が、一番輝いているのではないでしょうか。 お持ちの写真で、「明るさが足りない、自分が小さく写ってる、邪魔なものを除去したい」、なども、プリント時に綺麗になるデジタルフォローで生き返る場合も多いです。ユナイテッドでも一度でもスナップ撮影したお客様からの、持ち込み写真の調整フォローもできますので、使いたい写真があったら是非持ち込んでみてください。
スタジオサイト http://www.g-studio.jp/announcer.html より転載
インタビューのまとめ |
1.書類通過者の多くは、早い段階から写真を撮影している 2.自分らしさのある写真が望ましい 3.こう撮らないといけない、という決まりはない。 |
インタビューで印象に残った話があります。 ズバリ内定者の多くは、採用試験よりずっと前から、タレントやミスコン、読者モデルなどの応募用の写真を撮りに来ているそうです。そして、応募→書類落ち、イメージを変えての応募を繰り返し、髪の長さや表情、メイク、女性らしさを磨いていく機会を得て、3年の秋の時点では、自分の見せ方の完成度が格段に高くなっているとのこと。
たしかに、一生で一番大事な採用試験で、ぶっつけ本番の写真で勝負をすると、失敗の確率が増すのは当たり前だと思いました。 見せる経験を積むというのは、単に写真映りだけを良くするのではなく、自分そのものをより美しく進化させていく事でしょう。 「より綺麗により女性らしく。」 その確認ツールとして写真があるのかと思いました。