”顔の筋トレ” 大事です

発音発声の練習でまず習うのが 腹式呼吸と 正しい口の形 ですね
今回は口の形についてお話したいと思います。

5つの口の形を大切に

日本語は基本的に 5つの母音=5つの口の形 で構成されています。
全ての言葉が5つの口の形の組合せで出来ているのです。
たった5つ ですがなかなかこれが難しく 人によって苦手な母音=口の形があるものです。

プロのアナウンサーになった若手でも「この口の形に注意」と指摘を受けることも珍しくありません。
簡単なようで結構 奥が深いもの なのです。

表情を大切に

滑舌練習分ではある程度口の形は出来ても、
フリートークになるとずーっと上の歯が見えたままの人 逆に歯が全く見えないまま喋る人 など
その人の悪い癖がはっきり出ることが多いですね。

それでもきちんと正しい音が出ていればいいのですが、
まずそんな口の動きでは正しい音は出ませんよね

それ以上に問題なのは、表情が全く変わらず、
こわばって見えたりやる気のない表情に見えることもあります。

口が動かない、顔の筋肉が動かないことが表情のなさにつながります。
表情はあなた自身が人になにかを伝える、言葉以上に大事なツールなのです。

面接で一番残念なのが 原稿をうまく読めないことでも フリートークがまとまらないことでもなく

皆さんの「一番いい表情が出せない」ことだと思います。

口の形をしっかり作って喋ることは顔の筋肉のトレーニングです。
顔全体の筋肉が出来てくると自然に表情のバリエーションが増え、相手の
印象もよくなるはずです。

これから皆さんテレビを見るときはアナウンサーでも 女優さんでも芸人さんでも その口の動き 顔の筋肉の動きに 注目して見てください。

必ず何かヒントがあるはずです。

文・TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/