面接であまりに自分の話を簡潔にしすぎるのも・・
自分の話を簡潔にしすぎていませんか?
模擬面談クラスで、先日、模擬面接クラスの指導をしました。
自己PR、志望理由、質疑応答などを指導しましたが、
気になったのは・・・
「話が簡潔すぎる」という点です。
確かにダラダラと話をするのは、好ましくありません。
要点を、わかりやすく話をするという事は大切です。
しかし話をあまりに簡潔化すると、今度は肝心な人柄が見えなくなるということもあるのです。
例えば・・・
志望理由でこんな話をした人がいたとします。
「私は高校からずっとテニス部に所属しています。最初は下手で、試合で勝つこともできませんでした。ですが、去年の大会でやっと優勝することができました。粘り強く練習を続けてきてよかったと思いました。こういった持ち前の粘り強さを活かしてアナウンサーになりたいです。」
簡潔に述べています。
ですが、この人はどんな人なのだろうという観点で読んでみると、
・テニス部に所属している
・最初は下手だったが、去年の大会は優勝した
・粘り強く頑張ったことをよかったと思っている。
こんな感じでしょうか。
簡潔すぎると誰でも同じに見えてくる
しかし、これではある日のエピソードを紹介したにすぎない、そういった印象です。
例えば、「粘り強く練習を続けてよかったと思いました。」という部分をもっと膨らませてみるといかがでしょうか?
ご自身がどんな思いで練習に臨み、その練習がどんなに大変だったのか。これをどんな言葉で表現するかで、あなたらしさは出てくると思います。
また、「よかったと思いました」という部分も、「よかった」という表現もいろんなよかったがあると思います。どんな言葉を使うのか、そこからあなたの人柄をもっとわかりやすく表現できるかもしれません。
あなたはどんな人なのかを知りたいのです
確かにアナウンサー試験での面接の時間は短いです。
ですので、話をなるべく簡潔にし、より多くの話をしようという気持ちはわかります。
しかし、アナウンサー試験で企業側が「あなたはどんな人なのか」を知りたくて、面接をしています。
簡潔に話すことも大切ではありますが、
どんな言葉を用いれば、自分らしさを表現することができるのだろうかという事も念頭において臨んでほしいと思います。
文・TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/