気になるポイント

新型コロナウイルスの影響が1年以上続き、「マスクをする」「手指のアルコール消毒」
などは当たり前となりました。
そして私たちも、会議や授業を「リモート」で行っている内に、大分扱いに慣れてきました。

これからもしばらく就活面接は「リモート」で行われることでしょうから、
「リモート」で学生の皆さんと接している立場から思う、“現時点での気になるポイント”を挙げてみます。

まずは、去年6月の記事「リモート??」のおさらいです。

①「音が気になる場合が多い」ので、いつもよりハッキリ話すことを意識した方が良い。
②「イヤホンマイク」を使うのは効果的。
③「有線のイヤホンマイク」では、マイク部分が髪の毛や服、アクセサリーなどに当たらないように注意する。

こちらも初めてだったため、「音声」に関することが特に気になっていました。
新型のノートパソコンでは、「イヤホンマイクを使わなくてもクリアに音声のやり取りができる」
ことを謳っているものもありますが、メモを取ったりすると拾ってしまう可能性があるので
注意が必要です。

イヤホンマイク

生徒から「イヤホンマイクは、Bluetoothのワイヤレスマイクの方が良いんですか?」と質問されたことがありますが、自分の経験から言うと、あまり関係ありません。
むしろ、授業中にワイヤレスイヤホンの充電が切れかかって、いきなり(生徒の)音声が
悪くなることがあったので、ワイヤレスの場合はそういったことにも注意が必要なんだと
気付かされました。

また、どんなに良いマイクを使ったとしても、ぼそぼそ、もごもご喋るのはNGです。
聞き取りづらい音が相手に届いてしまい、(特にアナウンサーの面接では)マイナスに受け取られてしまいます。

音も大切、映像も大切

次は映像です。「相手の顔が見られる」というのは、電話では分からない「リモート」の大きなポイント。ですが、ここをもう少し工夫して欲しいと思います。

①パソコン(orスマホ)を置く位置は大事です。
普段、スクールで授業をする際に思うのですが、学生の皆さんはパソコン(orスマホ)の置く位置に無頓着な気がします。
デスクトップパソコンでもない限り、webカメラの場所は自分の目の位置より下が普通です。ということは、軽く見おろす感じで映っています。
まあ、ノートパソコンまでなら許容範囲でしょうが、問題はスマホを机の上に置く場合です。これだとカメラは下から見上げた感じになります。極端に言えば、鼻の穴が強調されるイメージです。
例えばスニーカーなどの箱にノートパソコンやスマホを置くなどして、webカメラの位置と目の高さを合わせると良いと思います。

②目線にも気を付けましょう。
「リモート」での会話も、1対1なら良いのですが、複数の場合はツールによって話すべき相手が画面の正面に出てきてくれないこともあります。
画面に映る相手を見ているだけなのに、肝心の相手には少し目線を外した感じに見えてしまうこともあります。「よそ見をしている」というのは大袈裟ですが、相手にしっかり話す場合は、画面に映った相手の顔に向かって話すのではなく、webカメラを見ることを忘れないようにしてください。

③意外と光は大事です。
最近「リモート」で気になることは、室内で行うのに光に無頓着な人が多いということです。皆さん、パソコンなどを置く場所ばかりに気を取られていませんか?
例えばシーリングライトの真下だと顔に影がかかってしまいますし、自分の後ろが明るい窓だったりすると、(カーテンで遮光したとしても)逆光で顔が暗く映ることがあります。そのためにライトを買う必要はありませんが、光の位置や強さを
少しは気にした方が良いかもしれません。

④背景は凝り過ぎないこと。
以前「リモート」で1対1の授業をしていた時、学生の後ろのドアからご家族が急に現れて驚いたことがありました。そういった生活感を見せたくない場合など、背景を変更するケースも増えてきました。しかし、ツールによっては人物と背景(となる壁紙)の境界が不自然で、人物の輪郭がゆがんでいるように見えることもあります。また壁紙によってはモザイクがかかっているように見えるものもあり、かえって気になってしまうこともあります。
部屋が散らかっていたり、生活感丸出しなのはさすがにどうかと思いますが、そんなに凝る必要はないと思います。

いかがでしょうか?
もし、「これまであまり気にしていなかった」という方は、試してみてください。
もしかしたら、相手への印象が変わるかもしれません。

文・アナウンススクール TBS Voice
http://www.tbs.co.jp/anatsu/school/

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