天皇賞・春(G1)でNHKアナが「タブー実況」
競馬実況で、なぜ断定実況がタブーなのか。それはもちろんお金が絡むスポーツだからだ。
アナウンサーが1着の馬を断定して実況した時点で、馬券を破り捨ててしまうファンもいるかもしれない。
もしその実況が間違っていたら・・・
それは取り返しのつかないことになる。
もちろんどの放送でも間違えてはいけないのだが、ギャンブルを実況するときには、絶対にあってはならない。
それが原因で実況アナウンサーを外されたという話もあるくらいだ。
アナなるドットコム編集部
激戦の末、ハナ差でキタサンブラックの勝利に終わった天皇賞・春(G1)。とはいえ、2着となったカレンミロティックもこれ以上ないレースができていた。敗れはしたものの、今年の3200mが極めてエキサイティングになった真因といえる存在だろう。
直線、主戦の池添謙一騎手が万を持して追い出し、ゴールドアクターや他のライバルを交わして前を行くキタサンブラックに詰め寄った。一度は完全にキタサンブラックの前に出ており、多くのファンも「まさかカレンが……」と思ったに違いない。最終的にキタサンブラックの脅威の差し返しに屈したわけだが、ラスト100m時点では「カレンの勝ち」と断定しても仕方のない状況だった。
どうやら、このカレンミロティックの激走に「困惑」したのはファンだけではなかったようだ。このレースを放送していたNHKの藤井康生アナウンサーである。