趣味を掘り下げ“オタク”になろう
これまでこれといった部活動やボランティア活動などをしていない。特別な特技もない・・・就職活動で、“自分の武器はなんだろう”という壁にぶつかる人は案外多いと思います。
私は、そんな人達に“オタク”への道を勧めます。
“オタク”とは、自分の好きな事柄や興味のある分野に、極端に傾倒する人を指します。このオタクという言葉、以前はネガティブな意味合いが強い言葉でしたが、近年はポジティブに使われている印象があります。
「私はディズニーオタクです。」このように自らオタクを名乗るケースもしばしば見受けられますよね。ある好きな分野にすっかりのめり込んでいるというニュアンスで以前よりも親しみのある言葉に変化したように思います。
私もあえてポジティブな意味合いを込めて学生の皆さんへ「今こそオタクになれ!!」とお伝えしたいです。
東京都出身。日本テレビ系列「スッキリ」や「ZIP!」などの情報番組のリポーター経験
もさることながら、「野球好きニュース」「Jリーグタイム」などのスポーツ番組のキャスター経験も豊富で、毎年、プロ野球の各賞を発表するNPB AWARDSではMCを務める。
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趣味を掘り下げ“オタク”になろう
好きという気持ちは、小さな種。その種を育てることで大きな実になる。
[pc][/pc]私の体験談をお話します。私は幼い頃から野球が大好きで、「いつか野球の取材をし、選手の努力や活躍を伝えるキャスターになりたい」という夢を抱いていました。しかし、野球好きでキャスターを志望する人は私以外にも山ほどいます。ただの野球好きでは、採用者の目には留まらないのです。
そこで私は、大学時代から時間の許す限り、球場へ足を運ぶようにしました。多いときは年間60試合以上。もちろん時間だけでなくお金もかかりますが、未来への投資と考え、惜しみませんでした。[nopc][/nopc]
そして、他に何か努力できることがないかと探し、試合を記録するスコアブックの書き方を独学で学びました。それまではメガホン片手に応援歌を歌いながら観戦していましたが、ペンを片手に試合を見つめ、スコアをつけながら観戦するようになりました。このスコアブックは観戦日記としてすっかり習慣になっています。また、朝起きると一番に玄関へスポーツ新聞を取りに行き、気になる記事を切り取って貼る野球ノートを作るのも日課に。プロ野球の歴史や過去の記録、選手の経歴など、気づけば知識も豊富になり、いつの間にか“ただの野球好き”から自他共に認める“野球オタク”になっていたように思います。
2013年からNPB AWARDSで司会を務めることに
[pc][/pc]こうしたオタク化が功を成したのか、プロ野球の速報番組で3年間キャスターを務めることができました。
そして現在は、プロ野球の発展に貢献した方や、その年素晴らしい成績を残した選手、監督を表彰するNPB AWARDSの舞台で、毎年司会を務めています。今年で8年目になりますが、夢の大舞台での司会は、毎年幸せを噛み締めながら精一杯努めています。ありがたいことに、野球に関わる仕事がしたいという夢は、想像以上に叶っていると言えます。
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ゲーム好き、アニメ好き、アイドル好き・・・その趣味を掘り下げてみることで、自らの武器になるかもしれません。掘り下げ方は人それぞれ。そこにオリジナリティがあると、就職活動においてさらに大きな武器になるでしょう。
何かを偏愛する人の話は、面白いことが多い
人気番組「アメトーク」の“○○芸人”は、まさにオタクの視点で番組を盛り上げていますよね。何かを偏愛する人の話は、他の人には語れない独特の視点だったり、想像できない体験話が飛び出して面白いものです。聞き手が全く興味のない分野でもつい聞き入ってしまうなんてこともあるでしょう。
そういった話にはきっと個性や自分の視点、価値観などが自然と織り交ぜられ、飾らない自己表現ができるのだと思います。
好きという気持ちがすべての始まりです。自分の武器を探している人は案外身近なところにあるかもしれませんよ。
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