宮崎瑠依
東京都出身。日本テレビ系列「スッキリ」や「ZIP！」などの情報番組のリポーター経験
もさることながら、「野球好きニュース」「Jリーグタイム」などのスポーツ番組のキャスター経験も豊富で、毎年、プロ野球の各賞を発表するNPB AWARDSではMCを務める。

宮崎瑠依と森遥香によるアナウンス講座、生徒募集中です！！ 詳しくはこちら>>

自分の口癖を知る

あなたの口癖はなんですか？

「いや、」「違うの」と、否定の言葉から発言を始める人。「…かも」「多分…」「…みたいな」など曖昧な発言が目立つ人。「あのね」「なんか…」と幼い言葉遣いが多い人。「えっと・・・」「うーん・・・」話し始めがはっきりしない、自信がないような印象を受ける人。口癖も十人十色。おそらく皆、無意識に多用しているため、自覚はないと思います。そして、周りはその口癖に気づいていても指摘してくれません。

誰にでも口癖はあります。まずは自分の口癖を知ることが大切です。自分の口癖を知る方法としては、自分の会話を録音、録画してみるのも一つの方法です。会話の相手に許可を取った上で録音してみると良いでしょう。また、家族や親しい友人に「私の口癖って何？」と、聞いてみるのも良いかもしれません。そして、教えてくれた人に、「今後私がその口癖を発した時に指摘して」と、お願いしてみると良いですよ。

自分の口癖を知ることが口癖を直す第一歩。友達と談笑しているとき、家族と話しているときなど日常生活の場面から口癖を直す意識を持ってみましょう。すぐに取り組めば、直すのにそんなに時間はかかりません。

ら抜き言葉

「ら抜き言葉」というのは、可能の意味の「見られる」「食べられる」等を「見れる」「食べれる」等と言うことを指します。

現在「ら抜き言葉」は、日常的に多用されており、話し言葉では認めてもよいのではないかという考え方もあります。しかし、現時点では共通語において誤りとされ、少なくとも新聞等ではほとんど用いられていません。アナウンサーもら抜き言葉は使わないように意識しています。

アナウンサーを目指すならば「ら抜き言葉」は直したほうが良いでしょう。

私も学生の頃に直しました。まずはどんな「ら抜き言葉」があるかを調べることから始めたのを覚えています。私は、その中でよく使う言葉をピックアップし、①「食べれる」「食べれない」を「食べられる」「食べられない」に。②「見れる」「見れない」を「見られる」「見られない」に…というように、２つのら抜き言葉だけを意識して直しました。“家族や友達との会話でも間違えたら言い直す！”そうすれば早く身につきます。私の場合はこの２つのら抜き言葉を意識することで、いつの間にか他のら抜き言葉も自然と使わなくなりました。

クッションことば

「クッションことば」とは、伝えたいことや聞きたいこと、お願いしたいことがあるときに、話の本題に入る前に添えることばです。

例えば、面接会場の場所がわからないとき「すみません、A会議室はどちらですか？」と尋ねますよね。突然「A会議室はどちらですか？」と尋ねると相手に驚かれるでしょう。このように「すみません」などのクッションことばを使うことで、柔らかく丁寧な印象になります。

クッションことばは、学生生活ではあまり馴染みのないことばかもしれません。ただ、社会人になると使う場面がとても多く、知っておくと便利なことばです。

「恐れ入りますが」「失礼いたします。」「申し訳ありませんが」などは、少し言いにくいことも相手に快く受け入れてもらうためによく使われます。他にも「ご迷惑でなければ」「お手数ですが」など、クッションことばはたくさんあります。

バリエーションを増やし、場面に合わせて的確に使うことができると、ちょっとしたコミュニケーション能力の向上にもつながりますよ。

今一度、正しい日本語、美しい言葉遣いを意識して日常生活の会話から取り入れてみましょう。